エンジン式と充電式どっち?家庭菜園の草刈り機の選び方【東北・山形の農家が解説】

家庭菜園の草刈り機の選び方。夏の畑に置かれた肩掛け式エンジン刈払機の写真に、「家庭菜園の草刈り機の選び方」「エンジン式と充電式どっち?」「東北・山形の農家が解説」と書かれたアイキャッチ画像 おすすめ道具
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家庭菜園で避けて通れない作業のひとつが、草刈りです。

「エンジン式と充電式、どちらが使いやすいの?」「家庭菜園にはどのタイプが向いているの?」と迷う方も多いのではないでしょうか。

筆者は山形県庄内地方で家庭菜園と稲作を行い、長年使った2サイクル機から4サイクル機へ買い替えました。実際に使ってみると、広い場所ではエンジン式、家の周りなど短時間の作業では充電式にも魅力を感じます。

本記事では、実体験をもとに、エンジン式と充電式の違いや、家庭菜園に合った選び方を分かりやすく解説します。

この記事で分かること

  • 草刈り機の2つのタイプ(エンジン式・充電式)と特徴
  • エンジン式と充電式の選び方
  • 安全に作業するために必要な装備

草刈り機(刈払機)は大きく2タイプ

家庭で使う草刈り機は、動力の違いで大きく2つに分かれます。まずはそれぞれの特徴を表で把握しておくと、自分の畑にどれが合うかが見えてきます。

タイプ動力パワー重さ・音向く場所
エンジン式混合ガソリンなど強い重め・大きい広い畑・畦・斜面
充電式バッテリー中くらい軽い・静か家庭菜園・住宅地

2サイクルから4サイクルに買い替えて実感したこと

筆者はもともと2サイクルの刈払機を長年使ってきました。実際に4サイクルへ買い替えて感じた違いを、正直に整理します。

2サイクルで気になっていた点

  • 回転を上げないとパワーが出ず、刈る間ずっと大きな音が続く
  • 早朝は近所迷惑になりやすい(実際に「朝7時前はやめてほしい」と言われたことも)
  • 排気ガスの匂いが強く、作業後は服に匂いが染み付く
  • 混合油を作る手間がかかる
  • 専用オイルもそれなりの値段で、使う回数が多いほどコストがかさむ
  • うるさいので、長時間の作業はストレスになる

4サイクルに替えて変わったこと

  • 混合油を作る必要がなく、給油が楽
  • 音が静か
  • 低回転でもパワーが出て、無理に回転を上げずに済む
  • 排気の匂いがほとんど気にならない
  • エンジンのかかりが良い
  • 燃費が良い
  • 1時間ほどの長めの作業でもストレスがない

重さは購入前に「やや重い」と説明を見ていましたが、実際は気になるレベルではありませんでした。筆者は田と畑で1週間おきくらいに使っていますが、この使い方なら4サイクルにして正解だったと感じています。筆者が使っているタイプの機種は、記事の後半で紹介しています

エンジン式と充電式、どっちを選ぶ?

この2つは、得意な場面がはっきり分かれます。まず違いを並べてみます。

比較項目エンジン式充電式
パワー強い。太い草や笹も刈れるやわらかい草は十分。太い草は苦手なことも
連続作業燃料の続く限り長く使えるバッテリー1本で20〜60分が目安
重さ4.5〜6kgほどで重め3〜4kg台が中心で軽い
音・排気音が大きく排気が出る静かで排気が出ない
手入れ混合燃料の用意・点検が必要充電するだけで手間が少ない
始動ひもを引いて始動スイッチを押すだけ

筆者の場合、田の畦は距離が長く斜面もあるため、パワーと作業時間で勝るエンジン式を使っています。とはいえ、刈払機を買うときは充電式にするかかなり迷いました。始動が簡単で混合燃料もいらず、軽くて静かな充電式は、家庭菜園の畑だけを刈るならとても魅力的だったからです。

最後まで気になったのは、パワーとバッテリーでした。畦の伸びた草を刈り切れるか、1回の充電でどれだけ使えるか、予備を含めてバッテリーが2〜3個は必要にならないか。こうした不安から、筆者は畦の作業を考えてエンジン式を選びました。逆に、やわらかい草が中心で面積も広くないなら、充電式の身軽さと静かさは大きな利点になります。

軽さと静かさを優先して充電式を選ぶなら、下のような機種があります。バッテリーと充電器が別売りのタイプは、対応シリーズの電池を持っていれば本体だけ買い足せます

エンジン式は2サイクルと4サイクルで分かれる

エンジン式をよく見ると、2サイクルと4サイクルの2種類があります。ここを知らずに買うと、買ったあとの手間が変わってきます。

項目2サイクル4サイクル
燃料ガソリンとオイルの混合燃料が必要クルマと同じガソリンでよい(混合不要)
パワー特性高回転でパワフル低回転のトルクが強い
燃費やや劣る良い
重さ・価格軽め・安めやや重め・やや高め
音・排気大きめ比較的おだやか

2サイクルは高回転でパワフルかつ軽量ですが、混合燃料を自分で作る必要があり、燃費はやや劣ります。一方の4サイクルは低回転のトルクが強く燃費も良く、クルマと同じガソリンをそのまま使えて混合の手間もありません。その分、本体はやや重くなる傾向があります。手入れのしやすさで選ぶなら、4サイクルが扱いやすいタイプです。

2サイクルと4サイクル、どちらを選ぶべきか

ここまでの違いをふまえ、タイプ別に向いている方を整理します。

2サイクルが向く方:とにかくパワー重視でスピーディーに作業したい方、頻繁に持ち運んだり長時間の作業で疲れを抑えたい方に向いています。ただしエンジン音は大きめなので、住宅が多い地域での使用は避けたほうが無難です。

4サイクルが向く方:ランニングコスト(燃費)を抑えたい方、混合燃料を作る・保管する手間を省きたい方に向いています。住宅街などで比較的静かに作業したい場合にも適しています。

筆者のおすすめはホンダの4サイクルエンジン

長く使うことを考えて、筆者がすすめるのはホンダの4サイクルエンジンの刈払機です。筆者自身も、2サイクルから買い替えてこのタイプを使っています。下で紹介するUMK425シリーズは、両手でしっかり構えるU字ハンドルで、畦や斜面でも安定して刈り進められます。

下に一例を載せておきます。購入前に、ご自身の畑の広さと草の量に合うかを確認してみてください。

失敗しない選び方|3つの基準

タイプを決めたら、次の3点で具体的な機種をしぼり込みます。どれも、買ってから「思っていたのと違う」となりやすい部分です。

1. 刈る面積と場所

家庭菜園の畑数十平方メートル程度なら充電式で足ります。畦や空き地まで含めて広く刈るなら、作業が途切れないエンジン式が向きます。傾斜地や足場の悪い場所を刈るかどうかも、重さを選ぶ判断材料になります。

2. 刈る草の種類

やわらかい夏草が中心なら、充電式やナイロンコードで十分です。笹や低木のような硬い草が混じる場所では、パワーのあるエンジン式と金属刃が必要になります。庄内では、梅雨明け以降に草の伸びが一気に速くなり、刈り遅れると茎が硬くなります。

3. 体力と保管のしやすさ

草刈りは見た目より体力を使う作業です。長く続けるほど重さがこたえるため、迷ったら軽いほうを選ぶのが安全です。エンジン式は混合燃料の保管場所も要ります。物置の空きや扱える力も含めて考えておくと、買ってから後悔しにくくなります。

狭い場所と際は手道具のほうが早い

草刈り機は広い面を一気に刈るのが得意ですが、畝の間や株のすぐ脇では、かえって作物を傷つけてしまいます。こうした細かい場所は、昔ながらの鎌や三角ホーといった手道具のほうが確実で早いことが多いです。

筆者は、畝間や株元の細かい草には三角ホーを使っています。立ったまま土の表面を削れてしゃがむ負担が少なく、刃の角で根元から確実に切れるのが気に入っています。草刈り機と手道具は、どちらが上ということではなく、場所で使い分けるものだと考えています。

草刈りを安全に行うための装備

草刈り機は便利な反面、毎年けがの事故が起きている道具でもあります。家庭菜園であっても、最低限の装備は省かないでください。とくに飛んでくる草や小石から目と顔を守ることが大切です。

草刈り前に確認したいこと

  • 保護メガネかフェイスガードを必ず着ける。飛び石は目に当たると危険
  • 長袖・長ズボンに、すね当てや厚手の靴で肌の露出を減らす
  • 刈る前に石や空き缶など、はね飛ぶ物を拾っておく
  • 周囲に人や車がいないか、刈る向きの先を確認する
  • 夏は早朝や夕方に作業し、こまめに水分をとって熱中症を防ぐ

筆者もナイロンコードで草を刈りますが、回転に巻き込まれた草や小石が、顔のあたりまで勢いよく飛んできます。目を守る保護メガネに加えて、顔全体を覆えるフェイスガードがあるとより安心です。どちらも数百円から用意できるので、草刈り機とあわせてそろえておくことをおすすめします。

刈った草や小石は、足元にも飛んできます。胸から足の前面を覆う草刈り用の前掛け(サロペット型)があると、飛散物やズボンの汚れ、朝露の濡れから体を守れます。撥水加工のものを選ぶと、露の残る朝の草刈りでも快適です。

よくある質問

充電式でも笹や太い草は刈れますか?

やわらかい夏草なら問題なく刈れます。ただし、笹や低木のような硬い草が多い場所では力不足を感じることがあります。硬い草が中心ならエンジン式と金属刃を選ぶほうが確実です。

草刈りはいつ、どのくらいの頻度で行いますか?

草の伸びる初夏から秋がおもな時期です。庄内では梅雨から夏にかけて伸びが速く、月に1〜2回が目安になります。草丈が低いうちに刈ると作業が軽く済み、種が落ちる前に刈ると翌年の草も減らせます。

エンジン式の燃料は混ぜるんですか?

2サイクルはガソリンに専用オイルを混ぜた混合燃料を使い、割合は25対1〜50対1が一般的です。機種ごとに決まっているので取扱説明書どおりに混ぜてください。4サイクルなら混合は不要で、クルマと同じガソリンをそのまま使えます。

自分で刈るのが難しいときは業者に頼む手も

ここまで道具選びを見てきましたが、面積が広すぎる、体力的にきつい、安全面が不安、という場合は、無理せずプロに任せる方法もあります。草刈り・芝刈り・草むしりまで対応してくれる業者なら、自分で道具をそろえる必要もありません。

費用は面積や作業内容で変わるので、まずは見積もりだけ取って比べてみると安心です。

対応エリアや料金は、【草刈り110番】の公式ページで確認できます。

まとめ|場所と草に合わせて道具を選ぶ

  • 家庭で使う草刈り機は、エンジン式と充電式の2タイプ
  • 広い畑や畦、硬い草が多い場所はパワーのあるエンジン式が向く
  • エンジン式は2サイクルと4サイクルに分かれ、4サイクルは混合不要で手入れが楽
  • 音や排気が気になる小さな畑なら、軽くて静かな充電式も選択肢になる
  • 選ぶ基準は「面積と場所」「草の種類」「体力と保管」の3つ
  • 畝間や株元の細かい場所は、のほうが早くて確実
  • 保護メガネと長袖・すね当ては省かない。飛び石に注意

道具は高ければよいわけではなく、自分の畑と草に合っているかどうかで決まります。まずは刈る場所と草を思い浮かべて、無理なく扱える1台を選んでみてください。

なお、当ブログでは、実際に家庭菜園を続ける中で新しい気づきがあれば、公開済みの記事も随時加筆・更新しています。

そのときどきの畑の様子や試した結果も少しずつ書き加えていきますので、また見に来ていただけたら幸いです。

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